青森県の一度は行きたい秘湯

　秘湯とは交通の便が悪い大自然の中に古くからある温泉。もともとは湯治目的の温泉。大自然の中でお湯につかり身も心も癒されたい方のための現在の湯治目的で訪れたい温泉。一軒くらいしか宿がないので宿の選択肢はほぼありません。観光目的での利用はお勧めしません。マニアの一人旅向きです。
　秘湯人気で比較的大規模な宿は一人旅、カップル、家族連れでも秘湯気分を味わえるのでマニア以外の方にもおすすめです。
　温泉地、宿の選択をお間違えないようにご注意ください。

　また携帯は圏外の可能性が高いです。一番つながる可能性の高いのはドコモです。僻地に一番強い携帯会社です。

　ゆったりと入りたいという場合には宿泊すべきです。これはどこの温泉宿に限ったことではなく、部屋数が比較的少なくて宿泊者の数が限られるところはだいたいそんな感じです。

不老ふ死温泉

　不老ふ死温泉は、日本海を望む黄金崎にある温泉旅館です。旅館の創業は比較的新しい温泉宿です。もともと海岸にわずかに温泉が湧いていた場所で、1970年に地下200mまでボーリングしたところ自噴したといいます。不老ふ死温泉では日本海の水平線を望む3つの温泉（内湯含む）があり、宿泊や日帰り入浴も可能な温泉旅館です。

　「新青森駅」「弘前駅」「秋田駅」からは、日本海の絶景を楽しめる観光列車「リゾートしらかみ」を利用していくのが便利です。最寄り駅は「ウェスパ椿山駅」です。そこからは送迎バスがあります。
　でもお勧めは、JR五能線で「艫作駅」まで行きそこから徒歩です。私は断然こちらのルートをお勧めします。「艫作駅」から歩いても15～20分ほどです。

　野趣あふれる温泉と内風呂には真水を沸かした湯もあります。都会人には内風呂のご利用のみをお勧めします。

不老ふ死温泉で泊まれる宿
黄金崎不老ふ死温泉

薬研温泉

　「薬研温泉」の由来は温泉の湧き出る場所が漢方薬をすりつぶす器具「薬研台」に似ていたことから名づけられたと言われる。紅葉の季節の色鮮やかな景色は絶景である。また、薬研温泉が別名「かっぱの湯」と呼ばれるのは恐山を開いた慈覚大師がケガをした時、河童に運ばれて傷を癒したという伝説があるからだそうです。
　薬研温泉郷のさらに奥にある「かっぱの湯」は渓流沿いの岩盤をくりぬいて造られた野趣あふれる無料露店風呂です。また「夫婦かっぱの湯」に隣接する場所に無料の足湯ができ薬研温泉を気軽に楽しめます。

アクセス	むつ市→大畑町　バス35分大間町→大畑町　バス60分

薬研温泉で泊まれる宿
民宿あすなろ＜青森県＞
薬研温泉　薬研荘

酸ヶ湯温泉

　もともとは湯治の温泉地であったようだが現在2件の宿が営業している。『酸ヶ湯温泉　八甲田ホテル』は高級ホテルであり料金もそれなりである。温泉を楽しむなら『酸ヶ湯温泉旅館』である。『酸ヶ湯温泉旅館』は湯治客の為の宿であったようだが湯治客の減少とともに温泉旅館を併設している。というか現在は温泉旅館に湯治宿が併設されている感じか。

酸ヶ湯温泉で泊まれる宿
酸ヶ湯温泉旅館
酸ヶ湯温泉　八甲田ホテル

青荷温泉

　青森県黒石市の八甲田山の中にある青荷温泉。黒石温泉郷の1つで、青森の秘湯。通称ランプの宿と呼ばれる宿が１件あります。宿には4つの風呂があり、全て源泉かけ流しです。総ヒバ造りの『健六の湯』とヒバの香る『本館内湯』、吊り橋を渡った対岸には内風呂と露天風呂があり『滝見の湯』、岩造りの『露天風呂』があります。露天風呂は混浴ですが、女性専用タイムもあります。

　夜はランプの明かりだけが揺らぎます。文明の象徴でもある電気の無い贅沢な時を味わってください。

青荷温泉で泊まれる宿
ランプの宿　青荷温泉

谷地温泉

八甲田山麓に開湯四百年以上を誇る日本三秘湯「谷地温泉」は古びた木造の建物。谷地湿原には高原植物が自生しています。

路線バスの利用も可能なので交通の便はさほど悪くありません。日帰り温泉は人気ですが温泉自体は狭いためお勧めしません。狭い湯船におっさん同士くっついての入浴は嫌ですので。しかし宿泊すればタイミングによっては貸し切り気分で温泉を楽しめます。

谷地温泉で泊まれる宿
日本三秘湯　谷地温泉

蔦温泉

　青森県の奥入瀬渓流入口近くに佇む千年の秘湯。平安から続く由緒ある温泉です。『蔦温泉旅館』は、紅葉の名所として名高い「蔦沼」のすぐ側にあり、大正時代に建築された『本館』の建物や、足元湧出のすばらしい温泉が楽しめる有名な秘湯の温泉宿です。ハイシーズンはお一人様プランはなく2人からの宿泊プランになります。(要確認)
　秘湯といっても八甲田や奥入瀬を巡る路線バスの「みずうみ号・おいらせ号」の停留所となっているため、公共交通機関利用でも比較的便が良いです。また日帰り湯も楽しめますがやはり宿泊してゆっくり癒されて下さい。

バス利用：新青森駅⇒130分⇒蔦湯温泉

「朝焼けに紅葉が染まる、早朝の蔦沼」が美しいことがメディアでクローズアップされ近隣の違法駐車が増えました。早朝の葛沼の写真を狙うなら『蔦温泉旅館−足元から源泉湧出の自噴温泉−』に宿泊することをお勧めします。

　またJRバスの『青森･八戸･十和田湖フリーきっぷ』を利用するとお得です。